教育概要

1年次 1年次から病院当直を体験、医学の専門科目を学ぶ

医師をめざす出発点となる1年次。入学後すぐに実施される「病院体験当直」や専門科目の履修をとおして、医師をめざす者としての自覚を育みます。同時に広い教養と見識を養うための学びとして、充実した教養科目を開講しています。成熟した一人の人間としての成長を大切にする1年間です。

病院体験当直で現場を知る
第一線の医学に触れ、生命を預かる医療の現場を体験する「病院体験当直」を入学してすぐに実施。医師をめざすことの目的意識を早い時期から自覚させるとともに、その熱意を大切に育みます。
教養科目で広い視野と人間性を身につける
人間形成の基礎を学ぶための一般教育科目のほか、自由選択科目など幅広い分野にわたる知識を身につけます。専門知識や技術の修得のみに偏ることなく、幅広い教養と見識を養います。
専門科目の基礎を学ぶ
医学の歴史、役割、倫理などさまざまな視点から医学を考察する「医学原論」をはじめ、「医用化学」「タンパク質化学」「細胞生物学」などを履修。1年次から専門科目を学ぶ独自の「6年一貫教育」が始まります。
試験前にゆとりを持って学ぶ
膨大な知識の詰め込み教育に偏らないよう、時間的な配分にも配慮。ゆとりを持って学習できるように、試験の直前には自習週間を設けています。

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2年次 専門基礎科目を中心に、論理的思考力を高める

2年次には人体の正常な形態と機能を学びます。この1年間で得る知識は3年次から展開される器官系別総合教育につながるものです。実習も始まり、頭の中の知識が経験によって身についていくことが実感できるでしょう。半年をかけて行われる解剖学は、医師としての義務と責任について考える機会としても大変重要です。

正常な人体の構造と機能を知る
2年次のカリキュラムは医学の専門基礎科目を中心に編成されています。1年次の教養科目から一歩進み、「解剖学」「組織学」「発生学」「生理学」などを学ぶことで、正常な人体の構造と機能について理解します。
問題を論理的に解決する力を養う
化学系の科目、物理系の科目、生物系の科目など、すべてが医学に直接結びつく内容で展開されます。これらの科目は臨床医学の場で遭遇するさまざまな問題を論理的に解決する力を培います。
実習は知識を経験に変える
一部の授業で実習が始まります。「遺伝子学」「生化学」「解剖学」「組織学」の実習により、学んだ知識を経験として蓄積。3年次から本格的に始まる実習に向けた準備としての役割もっています。
生命の尊厳と医師の責任を考える
「解剖学実習」では、複雑精緻に、しかも合目的に形成されている人体構造を具体的に理解します。さらに実習を通して、献体をしてくださった方の想い、生命の尊厳と医師としての義務と責任について考えます。

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3年次 器官系別総合教育により、臨床的な視点を身につける

いよいよ本学独自の医学教育システム「器官系別総合教育」がスタート。講義は、基礎医学科目の「各論」を中心とした内容で、器官系ごとに疾病のメカニズムや治療法について学びます。臨床医学的立場からの視点を加えることで、5年次からの臨床実習にスムーズにつなげていきます。

臨床実習を視野に入れる
「器官系別総合教育」は、5年次から始まる臨床実習に備えることが目的です。3年次から臨床実習を意識した科目を導入することにより、医師をめざす学生のやる気に応えます。
基礎医学を臨床医学に結びつける
基礎医学的内容を臨床に直結するかたちで学び、基礎医学と臨床医学を有機的に結びつけます。1・2年次に学んだ内容を再確認し、臨床における問題解決に役立てることを目標とします。
実習を効果的に組み込みながら学ぶ
3年次は、基礎医学の総論と、各論である「器官系別総合」を2つの大きな柱として、実習を効果的に組み込みながら進められます。時間配分にも配慮したカリキュラムにより、生産性の高い学習が可能です。
基礎医学の重要性を再確認する
基礎医学の重要性は理解できても、自分のめざす診療科との関連性を実感できないこともあります。「器官系別総合教育」では、学んだ内容を臨床医学の視点から捉え直すことで、その重要性を再認識することができます。

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4年次 ベッドサイド教育に備えて、実力と人間力を磨く

臨床実習への土台をつくる、理論学習のラストスパートとなる4年次。この1年間は3年次に始まった「器官系別総合教育」をより臨床医学的に発展させるかたちで履修します。4年間の集大成として、5年次からの臨床実習参加を前に、実習に必要となる知識・技能を評価する共用試験「CBT」「OSCE」が実施されます。

臨床実習への土台をつくる
4年次での「器官系別総合教育」は、3年次で履修した系をより臨床的に発展させた科目です。臨床医に必要な基礎知識を習得するため、臨床医学の診断学と各論の講義が始まります。
理論学習を踏まえた応用力をつける
これまで学んだ知識の応用力を試す授業が始まります。臨床的な観点から、症例を示しながら実際の診察過程を解説したり、具体的な症状を示しながら検査や処置の方法について考える力を育てます。
医師としての心構えやマナーを習得する
実際の患者さんと対面することになる5年次からの臨床実習では、医学的知識だけでなく医師としての心構えやマナーが求められます。臨床実習にスムーズに入れるように「臨床実習入門」を受講します。
「CBT」「OSCE」で知識と技能をチェック
臨床実習では、医学知識とともに医療人として適切な技能を身につけている必要があります。CBT(1月)、OSCE(2月)の2つの共用試験で知識と技能の習得レベルを評価します。

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5年次 多彩な診療科を知り、「患者さん中心の医療」を理解する

待ちに待った臨床実習が始まります。これまでの授業で身につけた知識を総動員し、1年間をかけて大学病院の全診療科をローテーションでまわります。臨床医学の根幹となる科目を学ぶとともに、北里大学病院・北里大学東病院の基本理念である「患者さん中心の医療」についても理解を深めます。

少人数グループで28の診療科をめぐる
キャンパスに隣接した北里大学病院と北里大学東病院の28の診療科を各1~2週間ずつ少人数グループでローテーションしてまわります。医療現場の厳しさ、命を預かる緊張感、医師という仕事の醍醐味を経験します。
初めての患者さんを担当する
病棟実習では、各診療科ごとに一人の患者さんを担当して毎日検診を行います。患者さんの訴えを聞き取り、カルテを作成、病気の原因や治療方法などを担当教員の前でプレゼンテーションします。
医療の原点を学び取る
患者さんの抱える悩みを理解し、医師と疾患の接触という技術面だけでなく、医師と病気を持った患者さんとの、人と人との「ふれあい」が医療の原点であることを理解します。
「オール北里チーム医療演習」に参加
北里大学医学部、看護学部、医療衛生学部、薬学部の医療系4学部及び保健衛生専門学院、看護専門学校の2専門学校の学生が合同で「チーム医療教育プログラム」を履修します。専門職間の相互理解や協働のあり方を実践的に学びます。

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6年次 希望の診療科で経験を重ね、医療の精神までを養う

最終学年前期の臨床実習(選択実習)は、希望する3つの診療科を3週間ずつ経験するクリニカルクラークシップ(診療参加型臨床実習)です。6年次の実習は、専門知識や技能だけでなく、患者さんの立場に立った医療の精神を養います。そして後期からはいよいよ医師国家試験に向けた総合講義がスタート。合格めざして、6年間の総仕上げを行います。

3つの診療科で診療に加わる
患者さんの心理的・社会的背景を深く理解し、適正で行き届いた医療を心がけることを学びます。医療チームのメンバーとして、より実践的に診療に参加、外来でも患者さんの予診をとって、診断確定に至るまでの詳細なプロセスを学びます。
選択実習は学外へも
6年次の選択実習は、北里大学病院だけでなく、学外病院や、海外の大学病院で受けることも可能です。選択範囲には「病理学」「臨床検査診断学」といった基礎医学科目も含まれます。
集中講義で医師国家試験に備える
後期からは国家試験対策となる「集中講義」が始まります。本学では国家試験合格の見通しが立つまで個人指導を徹底し、全卒業生の合格率は99.1%という高実績を誇ります。
卒業時OSCEと総合試験
選択実習終了時に卒業時OSCEを実施します。その後、集中講義を受講し、卒業試験である「総合試験」に臨みます。この2つの試験に合格することが卒業の要件です。

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