北里大学医学部教育研究単位衛生学単位5.エストロゲン及びエストロゲン様作用を持つ内分泌攪乱物質のエリスロポエチン産生に対する抑制作用

衛生学単位

5.エストロゲン及びエストロゲン様作用を持つ内分泌攪乱物質のエリスロポエチン産生に対する抑制作用

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エストロゲン及びエストロゲン様作用を持つ内分泌攪乱物質のエリスロポエチン産生に対する抑制作用

 一般に男性よりも女性の方が末梢血中の赤血球数やヘモグロビンレベルが低いこと、妊娠中には「生理的貧血」が見られること、などより、エストロゲンには造血機能に対する抑制作用があることが予想されます。これまでに、ラットを用いた実験研究により、エストロゲンには腎臓中の鉄濃度の上昇を介し、二次的に腎臓からのエリスロポエチン産生を抑制する働きがあることを解明してきました。さらに、エストロゲン作用を持つ内分泌攪乱物質であるジエチルスチルベストロール(DES)も腎臓からのエリスロポエチン産生を抑制することも見つかっております。

  • 5.エストロゲン及びエストロゲン様作用を持つ内分泌攪乱物質のエリスロポエチン産生に対する抑制作用:画像1

    図1 ラットを通常の餌あるいは鉄欠乏餌で飼育しながら、エストロゲン1 mg/kgあるいはそのキャリアを週に3回、2ヶ月間皮下投与した際の腎臓中鉄濃度と血清中エリスロポエチンとの関係。腎臓中鉄濃度が70 - 80 µg/gより低くなると血清中エリスロポエチンが急激に上昇するという「L字カーブ」が見られた。Horiguchi H et al., Blood 106:67–74, 2005

  • 5.エストロゲン及びエストロゲン様作用を持つ内分泌攪乱物質のエリスロポエチン産生に対する抑制作用:画像2

    図2 低酸素(0.65気圧、24時間)によるエリスロポエチンの産生亢進に対するジエチルスチルベストロール(DES)の抑制効果。Horiguchi H et al., Arch Toxicol 88:137–144, 2014

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連絡先: 〒252-0374 神奈川県相模原市南区北里1-15-1
堀口 兵剛

教授:堀口 兵剛

Hyogo HORIGUCHI, MD, PhD

担当科目:

予防医学系、公衆衛生学

更新日:2014年07月16日