北里大学医学部教育研究単位新世紀医療開発センター・小児循環器集中治療学

新世紀医療開発センター

・小児循環器集中治療学

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小児循環器分野は、遺伝発生学から、胎児循環・形態の診断と治療、新生児医療、急性期集中治療、慢性心不全治療、カテーテル治療、画像診断学、不整脈薬物非薬物治療、心移植も含めた再生医療、成人期先天性心疾患医療と、そのカバーする領域は実に多岐多様にわたり、各々の分野に非常に深い知識と専門性が必要となります。さらに重要なことは、これらの分野は縦割りではなく、横断的包括的に統合され、かつ一生涯にわたる連続したものとしてとらえることにより初めて質の高い臨床現場の医療が実現できるということです。各分野の知識、専門性は、世界最先端の情報の共有のみならず、自らが日々の臨床現場の疑問や課題を克服すべく行う臨床・基礎研究によって下支えされ、それらを世界に向けて発信することも最先端医療を担うものとしての責務であり、またそうした高いモチベーションが、臨床現場での質の高い医療にフィードバックされると思います。さらに、質の高い臨床、研究の土壌の上に、患者さんやそのご家族に寄り添う“心”をもって実践される医療に学ぶ教育により、優秀な学生や若い医師を育てるという好循環をもたらす組織、教室が運営されると確信いたします。
しかしながら、従来のほとんどの大学病院小児科の中に存在するいわゆる“循環器グループ”の様な少人数による診療形態では、多岐にわたる専門性のカバーとその統合による最先端の質の高い医療を提供することは困難な状況にあることは多くの者が認めるところであり、日本の大学病院における小児医療、小児循環器医療の限界を目の当たりにしている現状にあります。北里大学医学部の新世紀医療開発センター構想は、まさにこのような大学病院の、特に分野が多岐にわたる小児科における問題点を克服することができる斬新なものであり、大学病院が本来担うべき最先端、最高峰の医療提供の実現に向けた非常に合目的なものと思われます。施設や大学の枠組みにとらわれず広い視野で、他施設との連携や協力、人とのつながりを大切に、大きな枠組みで大きな最先端の優しい医療を皆さまとともに作っていければと思います。是非よろしくお願いいたします。
最後に、我々は、最先端の医療とともに、医師不足に悩む地域の医療の発展も大変重要な課題と思って微力ながら活動をしてまいりました。この4月より、福島県いわき市との間に小児地域医療を支援する寄附講座「小児-小児循環器地域医療学(いわき市)」を開設することができました。皆さまのお力添えのもと、より医療格差の少ない社会の実現に少しでも近づくことができればと考えております。興味のある方、是非ご連絡ください。よろしくお願い申し上げます。

北里大学医学部 新世紀医療開発センター ・小児循環器集中治療学

連絡先: 〒252-0374 神奈川県相模原市南区北里1-15-1
先崎秀明

教授:先崎秀明

更新日:2017年12月18日