学部長のメッセージ

北里大学は、優れた医療を行う臨床医の養成に努めています

 北里大学医学部は大学設立8年後の1970年に誕生しました。従って東京オリンピックの行われる2020年には創立50周年を迎えます。この間送り出された4,600余名の卒業生は全国で活躍されています。
 医学部は開設時より拠り所としていた7つの基本理念を平成14年度より以下の4項目に集約し、教育・研究・診療の一層の充実を目指しております。
(1) 人間性豊かで、優れた医師の養成
(2) 学際領域を含む医学研究の推進
(3) 国際貢献の推進と地域医療への協力
(4) 予防医学の推進
(1) 患者さんに寄り添い、優れた医師を養成するため、入学して間もなく病院体験当直を行い、2年生では外部の介護・福祉施設等での実習を通じて豊かな人間性の涵養やコミュニケーション能力の向上を目指しています。優れた医療を行うためには科学としての医学を探求する姿勢が重要です。医学研究の醍醐味を味わってもらうために、3年生の約1か月間、各研究室に配属されてリサーチの一端に触れてもらいます。さらに深く学ぶことを希望する学生のために「学生医学論文」という制度があり、長期にわたって研究室に出入りすることができます。
(2) 北里大学の強みは、全国でも珍しい医療系も含めた生命科学の総合大学であることです。学生時代、他学部の学生とも交流が広がるほか、この利点を活かしてチーム医療、農医連携といった学際的な教育を行っております。 (3) 医学部はドイツ、イタリアなどに提携大学があり、6年次に9週間までの海外留学を選択することが可能です。また相模原市の地域医療に総合診療医として貢献する志のある志願者には「相模原市地域医療医師修学資金貸付制度」という修学資金の援助制度があります。
(4) 予防医学の推進は北里柴三郎博士を学祖とする北里大学ならではの基本理念です。少子高齢化に伴い健康寿命を平均寿命に近づけることが現代医学の大きな目標となってきました。それに伴って予防医学推進へのニーズはこれまでになく高まっております。医学部では4年生で予防医学系という科目のなかで、工場や環境管理施設の見学を行います。また北里大学東病院に健康科学センターを設け、健康維持・増進のお手伝いをしております。
このような基本理念の下で、人間性豊かで確固たる倫理観を持つ優れた医師を社会に送り出すべく、教育を行う我々もファカルティー・ディベロップメントを通じて教員の資質向上を目指しております。

医学部長 宮下 俊之