学部長の元気対談

遠藤章(バイオファーム研究所、所長)

略歴:

<遠藤章先生の学歴・職歴>
1953年 3月 秋田市立高等学校卒業
1957年 3月 東北大学農学部卒業
1962年 三共株式会杜中央研究所、研究員
1966年 9月 米国留学,アルバート・アインシュタイン医科大学(1968年8月まで)
<受賞歴>
2006年 4月 日本国際賞(日本)
2006年 11月 シャウル・マスリー賞(米国)
2008年 11月 ラスカー臨床医学研究賞(米国)
詳細はこちらをご覧下さい。

場所・日時:
蒼樹庵(京王プラザホテル)(2011.3.7)。写真は、小川医師の現役ピッチャー時代(桐蔭高校)とバイオファーム研究所での記念撮影(2011.3.16)。

<対談と記念撮影の間に、東北地方太平洋側に未曾有の津波が押し寄せた。地震-津波-福島原子力発電所の被災地、犠牲者の方々に合掌>

(和泉)本日はお忙しい中、お集まり頂き有り難うございました。今日は、郷里の名門校が、第83回(2011年春)選抜甲子園 21世紀枠出場校として選出された事を祝し、地元自慢に花を咲かせたいと思います。今日は私の助っ人として、元桐蔭高校野球部の小川史洋医師(呼吸器外科学)を連れてきました。
(小川)私の母校(桐蔭高校、和歌山)は、甲子園出場経験ならびに優勝経験もありますが、今年は、智弁和歌山が選ばれました。私自身、野球部でピッチャーをしていたのですが(渾身の投球、右横)、当時の上宮高校(大阪、第65回選抜優勝校)に地区大会で負け、甲子園出場を逃がしました。和歌山県大会準優勝が私の最高位です(記念写真、左下)。
(遠藤)私自身は野球が得意ではありませんが、プロ野球「西武」の40年来のファンです。郷里の秋田県から大館鳳鳴高校(秋田)が今春"選抜甲子園 21世紀枠"に選ばれたことは、名誉県民の一人として大変嬉しく思います。
(和泉)私の出身の佐渡は、秋田に比べれば雪のハンディは小さいのですが、それでも少ない部員数でよく頑張ってきたと思います。創立120年の快挙です。嬉しいです。
<中略>

(遠藤) 旧制時代に秋田県で野球が一番盛んだったのは、秋田中学、現在の秋田高校ですね。文武両道で秋田を代表する高校です。記録によれば、秋田中学時代には、夏の甲子園、第1回大会(1915年、大正4年)に出場しています。
(和泉) 北里研究所ができた頃です。(注1:福沢諭吉の支援により創立、1914年)
(遠藤) それで、惜しくも、決勝で京都二中に「2対1」で敗れました。
(和泉) 敗れたんですか。それは残念。
(遠藤) 準決勝では早稲田実業と対戦し、「3対1」で勝っています。秋田高校は、秋田中学時代を入れると20回ぐらい甲子園に出ています。
*注2:2011年3月15日に、組み合わせ抽選会が行われた。
佐渡(新潟)は、大会4日目第1試合で強豪"智弁和歌山"と大館鳳鳴(秋田)は、大会第2日目第1試合で、4年連続21度目出場の天理(奈良)と対戦する。

<スタチンの効果>
(和泉) 先生、スタチンの発見はやっぱりすごいですね。今はもうスタチンによって救われている人はどのぐらいいるんでしょうかね。
(遠藤) スタチンが処方されている患者が3000万人以上に達すると言われています。
(和泉) それは日本人だけ。
(遠藤) いや、世界で。
(和泉) いや、いや、いや。それでは済まないと思いますね。私、循環器内科なんですよ。売上から言いますと、多分、1億人ぐらいに処方されている。薬の年間売上額が2兆5000億円なので、1人で2.5万円/年使うとすると、1億人ぐらいです。
(遠藤) これまでに、スタチンの処方で延命効果が見られた例が数百万、と海外の専門家は書いています。

<スタチンの開発>
(遠藤)  さっきの、ラットに効かなかった頃の話ですが、ちょっと補足します。効かない原因を解明して突破口を開こうと2年間粘っている間に、アメリカと日本で私の考えに同調する若い医師が現れ、スタチンの開発に協力してくれました。医師であり、新進気鋭の研究者でもあったテキサス大学のゴールドスタイン、ブラウンの2人と日本の臨床医です。
(小川) ノーベル賞をもらった方ですね。
(遠藤) そうですね。テキサス大の2人は1985年にノーベル賞をもらいました。
(和泉) 日本ではどなたですか。
(遠藤) 当時、阪大の第二内科にいた山本章です

<北里大学医学生へ励ましの一言>
 みなさんの多くは将来臨床医として国内で活躍されると思いますが、是非若いうちに一度は海外に出て学び、国際感覚が豊かな、視野の広い医師になって下さい。スタチンの例もそうですが、新薬の開発には臨床医の協力が不可欠なことを理解の上、みなさんが必要とする新薬の開発に是非参加して欲しい。
Wikipedia抜粋
 遠藤と共同研究を行い、コレステロールの代謝・作用機序を解明したアメリカのMS Brown, JL Goldsteinの2名に、1985年度のノーベル生理学・医学賞が贈られている。遠藤もまた「スタチンの発見と開発」における一連の業績により、2006年の日本国際賞、2008年には「アメリカのノーベル医学生理学賞」とも言われるラスカー賞(臨床医学研究部門)を受賞した。(写真、右下)

遠藤先生と小川医師(県大会準優勝メダル)

ラスカー賞トロフィーとメダル、日本国際賞楯ほか

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